パーキンソン病と鍼灸治療
鍼灸治療の可能性は、パーキンソン病による体の痛みや重だるさに対して、鍼灸治療というサービスを入れると疼痛緩和や重だるさの改善という結果が期待できます。
「パーキンソン病の特徴的な症状」
小刻み歩行: 歩幅が狭く、足を引きずるような歩き方になる
不随意運動: 本人の意思とは関係なく、体が震えたり、むだに動いてしまう
構音障害: 口がうまく動かなくなり、言葉が聞き取りにくくなる
動作緩慢: 動き出すのが遅くなったり、体が思うように動かなくなる
体幹の傾き: 猫背気味になり、首が前に倒れやすい
これらの症状は、患者さんによって現れ方が異なります。また、薬の副作用として幻覚が見えたり、便秘になったりする方もいらっしゃいます。
「温熱療法の効果」
パーキンソン病の患者様に対し、お灸や火を使わない電子温灸器を使い、足の指の間や手の指の間を温めると足や手が温まることで、関節の動かしやすさにも繋がり、手すりや物をしっかり握れると言うお声をいただきます。足の指も温める事で歩行がスムーズになり、転倒防止につながります。また、筋肉が硬くなることを「固縮」と言いますが、温めることはこの固縮を和らげる上で有効な手段の一つと考えられます。
「鍼灸が期待できること」
血行改善: 鍼を刺すことで血行が促進され、筋肉の緊張をほぐし、血流障害による痛みを軽減します。
痛み軽減: 慢性的な痛みを感じていると、脳が痛みに対して過敏になります。鍼治療は過敏になった脳を鎮める作用があります。
自律神経の調整: 自律神経のバランスを整え、睡眠の改善や便秘を改善します。
ご自宅での施術: 通院が難しい方でも、ご自宅で安心して施術を受けられます
丁寧な説明: 現在の症状や生活習慣について詳しくお聞きし、最適な施術計画を立てます
継続的なケア: 定期的な訪問により、症状の変化に対応し、より良い状態を目指します
パーキンソン病と診断された方、一人で悩まずに一度ご相談ください。
訪問鍼灸治療という選択肢が、QOL(生活の質)向上の一助になれば幸いです。
症例
80代 女性 パーキンソン病により足の動きが悪く、声が出しづらい。姿勢も猫背になってしまうなどのお悩みがあります。自律神経を調整する目的で鍼治療をしています。声の出しづらさを改善するため、鍼治療の後に首の体操や背中の動きをよくする体操も行っています。どうしても部屋にお一人でいると声を出す機会も少なくなり、ますます声が出づらくなりますので、定期的に訪問しお話しする事で声のリハビリにもなるとおっしゃってくださいました。
⭐️当院の施術者は全員国家資格保有の鍼灸師です
⭐️当院では鍼灸治療、手による可動域改善、機能訓練を行っています。
筋肉が硬くなったものを鍼灸で取り除きつつ、自律神経症状にもアプローチしていきます。
投稿者プロフィール
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昭和60年11月生まれ
札幌市西区在住 既婚 3児の父
【国家資格】鍼灸師
【所属団体・学会】北海道マッサージ柔整協同組合
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