パーキンソン病に対する鍼灸施術例

パーキンソン病の姿勢は改善できる?

〜訪問鍼灸で見られた変化〜

パーキンソン病は、動きがゆっくりになる・手が震える・筋肉が固くなるなどの症状が現れる病気です。

その中でも多くの方が悩まれているのが「姿勢の崩れ」です。

前かがみになり、

首が下がり、

背中が丸まり、

歩くときにバランスが取りにくくなる。

など体の姿勢の崩れに関するお悩みも多数あります。

今回のケース

今回担当させていただいている方は、薬が切れてくると左に倒れてしまい、自分ではどうにも元の位置に戻れないというお悩みをお持ちでした。

以前は薬を飲むと4時間程度、姿勢を維持できていたようですが、今年に入ってから3時間程度しか姿勢を維持できなくなってきたそうです。ご自宅の場合は、左に倒れてくると奥様に戻してもらえるので、まだいいが、ショートステイを利用した時は、施設の方も忙しいので、なかなかすぐに対応できる方もいなく、左に倒れたままで過ごす時間が長くなってしまい大変だとおっしゃっていました。

【鍼灸施術前】

【鍼灸施術後】

※写真掲載にあたり、ご利用者様の許可をいただきました。

鍼灸で行ったこと

訪問鍼灸では、次の点を意識しました。

首・背中の固縮緩和

頸部〜肩甲帯、脊柱起立筋の緊張をやわらげる施術。

体幹の伸展方向への刺激

丸まりやすい体を「伸びる方向」へ導くアプローチ。

③自律神経の安定

西洋医学的には自律神経の調整(交感神経と副交感神経)東洋医学的には気血津液の調整を行いました。全身の鍼施術と、頭部への鍼施術と鍼通電療法。

変化

この写真は訪問した時に、薬が切れてしまい左に傾いてしまっている時です。施術後は、体の自由が効くようになり、ご自身で車椅子を座りなし、体幹も安定するようになっています。この写真は今年の1月後半ごろでしたが、現在も左に倒れていくのは落ち着いているようです。

これが非常に大きな意味を持ち、姿勢が少し起きるだけで

・呼吸が楽になる

・食事がしやすくなる

・転倒リスクが下がる

・表情が明るくなる

生活の質(QOL)が変わります。

鍼灸は「根本治療」なのか?

パーキンソン病そのものを治すことはできません。

しかし、

✔ 固縮を和らげる

✔ 姿勢保持を助ける

✔ 動き出しをスムーズにする

✔ 疲労を軽減する

こうした「機能面のサポート」は十分可能です。

特に訪問鍼灸では、

その方の生活環境の中で施術できることが大きな強みです。

まとめ

パーキンソン病の姿勢は

「仕方がない」と思われがちです。

ですが、

適切にアプローチすれば

“変化”は起きます。

大きな改善でなくても、

小さな変化の積み重ねが生活を変えます。

訪問鍼灸は、

その一歩を支える選択肢のひとつです。

⭐️当院の施術者は全員国家資格保有の鍼灸師です

⭐️当院では鍼灸治療、手による可動域改善、機能訓練を行っています。

筋肉が硬くなったものを鍼灸で取り除きつつ、自律神経症状にもアプローチしていきます。

投稿者プロフィール

若林 耕
若林 耕
昭和60年11月生まれ 
札幌市西区在住 既婚 3児の父
【国家資格】鍼灸師
【所属団体・学会】北海道マッサージ柔整協同組合
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