脳梗塞後のリハビリテーションにおける鍼灸の効果

1. 鍼灸療法と脳梗塞後のリハビリテーション

脳梗塞は脳の血管が詰まり、一部の脳組織が酸素を受け取れなくなる状態を指します。その後のリハビリテーションは、最大限の回復を遂げるために欠かせません。近年では鍼灸療法が注目されています。

2. 血行促進と筋肉・神経の活性化

鍼灸ではツボを刺激することで、血行を促進し、体の中のエネルギーの流れを改善します。これにより、リハビリテーション中の患部周辺の血流が向上し、筋肉や神経が活性化されることが期待されます。当院では鍼通電を使い、体に微弱電流を流す事で、体の中のエネルギーの流れや血流を改善します。

3. 痛みやこわばりの軽減

脳梗塞後、しばしば痛みやこわばりといった不快な症状に悩まされます。朝起きた時に体の筋肉が突っ張っている、リハビリ後に体が突っ張って困る、などの症状に鍼灸療法は効果的です。

4. 精神的な安定とリラクゼーション

脳梗塞後のリハビリテーションは身体だけでなく、精神的な側面も考慮する必要があります。鍼灸療法は施術効果に深いリラックス状態をもたらし、患者様の精神的な安定に寄与します。これはリハビリテーション全体の効果を向上させ、前向きな姿勢を維持しやすくします。

5. 訪問鍼灸療法の利点

高齢者や体力が不足している患者様にとって、外出困難に陥ることがあります。訪問鍼灸は、患者様の自宅で施術を行い、リハビリテーションをより身近で行いやすくします。患者様がリラックスした環境で治療を受けることができるため、鍼灸療法の効果を最大限に引き出すことが期待されます。

脳梗塞後のリハビリテーションにおいて、鍼灸療法は痛みの軽減から心身の調和まで多岐にわたる効果をもたらします。患者様やそのご家族様は、医療・介護と連携しながら、鍼灸を活用して最良のリハビリテーションを選択することが重要です。

症例

「血管障害後遺症 60代 男性 」

脳血管障害後の後遺症の為、片麻痺があります。通所リハビリや自主トレーニングをされています。リハビリ後の筋肉の緊張や腰の痛みなどを改善したく当院にご連絡をいただきました。麻痺をしている方に鍼治療をしています。リハビリで疲労した筋肉や関節をケアする事で、リハビリしやすい体づくりをしています。

腕の内側の筋肉が硬くなり、薬指や小指が動かしにくくなるので、腕の内側に鍼治療をしています。腰や股関節の痛みに関しては、鍼通電をした後に股関節のストレッチや筋肉をほぐしてリハビリで固くなった筋肉をリセットしています。

⭐️当院の施術者は全員国家資格保有の鍼灸師です

⭐️当院では鍼灸治療、手による可動域改善、機能訓練を行っています。

筋肉が硬くなったものを鍼灸で取り除きつつ、自律神経症状にもアプローチしていきます。

投稿者プロフィール

若林 耕
若林 耕
昭和60年11月生まれ 
札幌市西区在住 既婚 3児の父
【国家資格】鍼灸師
【所属団体・学会】北海道マッサージ柔整協同組合
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