鍼灸施術例
認知症の方への施術例
70代女性、認知症の為、施設に入居中です。夜間に膝の痛みを訴えており、最近では立ち上がりも膝の痛みの為、立ち上がりにくくなってきたというご相談がありました。感情をうまく処理できなく、少し手を上げてしまう一面もある様でした。
施術が始まってからは、その日の気分により、「今日はやりたくない」という日もありましたが、その日の気分に寄り添い、私も患者さんの歩幅に合わせて施術をしていきました。3回目の施術の時には鍼治療をしながら、膝の調整なども行えるようになりました。10回目の施術の際には、訪問した時にハイタッチしてくれる様になり、だいぶ鍼治療にも慣れてくれました。
20回目の施術時には膝の痛みもだいぶ軽減した様で、手すりに掴まりながら立ち上がり訓練までできるようになり、この頃から、夜間の膝の痛みも訴えなくなったと、施設の方からご報告を受けました。
認知症の方は自分の体の痛みや、状況をうまく伝えれない事がよくありますが、そんな時に鍼灸=東洋医学は体の色々な反応から、その方の体がどの様な状況にあるかを判断できる為、その方に寄り添った施術を提供できます。
ご家族や介護をする方の負担が少しでも楽になり、ご本人の「できること」が増えていく――
鍼治療は、そのサポートができる優しいケアのひとつです。

投稿者プロフィール

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昭和60年11月生まれ
札幌市西区在住 既婚 3児の父
【国家資格】鍼灸師
【所属団体・学会】北海道マッサージ柔整協同組合
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