親の介護でメンタルがやられそうなとき、あなたが弱いからではありません
夜中に呼ばれて起きる。仕事から帰れば、食事とお薬と着替え。同じことを何度も聞かれて、つい強い口調で返してしまう。そのあとで、ひとりになって落ち込む。「親なのに、どうして優しくできないんだろう…」「私の心が狭いのかな…」。そう思いながら、今日もなんとか一日を終えている方がいらっしゃると思います。
でも、介護で心がすり減るのは、あなたが弱いからではありません。冷たいからでもありません。それだけのことを、毎日続けているからです。
心がすり減るのには、理由があります
介護には、ほかの大変さとは違う特徴があります。
- 終わりが見えにくい:いつまで続くのか、先が読めない
- 休みがない:夜も週末も、気が抜けない
- 相手が家族:昔の親の姿と比べて、悲しさや戸惑いが重なる
- 自分の時間がなくなる:仕事や家庭、自分の体のことが後回しになる
スマートフォンでたとえると、充電する時間がないまま、ずっと画面をつけて使い続けているようなものです。電池が減るのは、スマートフォンが悪いからではありません。使い方に対して、充電が追いついていないのです。
イライラしてしまう自分を、責めないでください
疲れがたまると、人は誰でも余裕がなくなります。やさしくしたい気持ちがあるからこそ、うまくできない自分がつらくなる。イライラの裏側には、たいてい「ちゃんとしたい」という思いがあります。
大切なのは、イライラしないことではなく、イライラするほど疲れている自分に気づくことです。気づけたら、次は「どこで充電するか」を考える番です。
こんなサインが続いたら、休むときです
- 眠れない日、朝起きられない日が続いている
- 好きだったことが楽しめない
- 食欲がない、または食べすぎてしまう
- 頭痛や肩こり、胃の不調が続いている
- 理由もなく涙が出る
こうした状態が2週間以上続く場合は、心と体が限界に近づいているサインかもしれません。かかりつけ医や心療内科、各地域の相談窓口に、早めに相談してください。相談することは、弱さではなく、介護を続けるための準備です。
ひとりで抱えないための相談先
介護は、家族だけで背負うものではありません。頼れる場所があります。
- 地域包括支援センター:介護の困りごとを、まず話せる窓口。お住まいの地域ごとにあります
- ケアマネジャー:ショートステイやデイサービスなど、ご家族が休める時間をつくる相談ができます
- 家族会や介護者の集まり:同じ立場の人と話すだけで、気持ちが軽くなることがあります
「こんなことで相談していいのかな」と思う段階で、話してかまいません。早く相談するほど、選べる手段は多くなります。
介護をしているあなたの体にも
訪問はり灸からーずでは、通院がむずかしいご本人への訪問鍼灸だけでなく、介護をされているご家族への施術も行っています。ご本人の訪問日に合わせて、所要 約30分・5,000円です。
肩や腰がこわばったまま介護を続けている方は少なくありません。体がゆるむと、呼吸が少し深くなる。それだけで、気持ちの余裕が戻ることもあります。効果や感じ方には個人差がありますが、ご家族ご自身の充電の時間として使っていただけたらと思っています。
あなたが元気でいることも、介護のうちです
夕方、親がうたた寝をしているあいだに、温かいお茶を一杯ゆっくり飲む。たったそれだけの時間でも、また明日向き合える力になります。
介護をする人が倒れてしまっては、介護は続きません。あなたが自分を大事にすることは、親を大事にすることにつながっています。どうか、ひとりで抱え込まずに。あなたの毎日に、少しでも休める時間が増えますように。
記事検索
NEW
-
親の介護でメンタルがやられそうなとき...
-
パーキンソン病のリハビリを自宅で続け...
-
拘縮とは? 原因と、家で気づけるサイ...
-
訪問マッサージと訪問鍼灸の違いは? ...
TAG
ARCHIVE