パーキンソン病のリハビリを自宅で続けるために ご家族と一緒にできる工夫
歩き出しの一歩が、なかなか出ない。歩幅がだんだん小さくなって、つまずきそうになる。リハビリが大事だとはわかっていても、通うのは大変で、家ではつい座っている時間が長くなる。
「病気が進むのは仕方ないのかな…」「家で何をすればいいのか、よくわからない…」。ご本人もご家族も、そんな気持ちを抱えていらっしゃるかもしれません。
でもリハビリは、特別な場所でしかできないものではありません。毎日の暮らしの中に、続けやすい形で組み込むことができます。
まず大事なのは、主治医と相談しながら進めること
パーキンソン病の治療の中心は、主治医によるお薬の調整です。リハビリは、そのうえで体の動きを保つために役立ちます。どんな運動が合うか、どのくらいの量がよいかは、病気の進み方や体の状態で一人ひとり違います。
ですから、ここでお伝えするのは、主治医やリハビリの専門職と相談しながら取り入れていただきたい「工夫の考え方」です。新しく体を動かすことを始めるときは、一度相談してからにしてください。
自宅で続けやすい、3つの工夫
1. 「大きく」動くことを意識する
パーキンソン病では、動きが少しずつ小さくなりやすいといわれます。歩くときは胸を張って、腕を大きく振る。立ち上がるときは、少し大げさなくらいに体を前に倒す。「大きく」を合い言葉にするだけで、動き方が変わることがあります。
2. リズムや声かけを使う
一歩目が出にくいときは、「いち、に」と声に出したり、手拍子や音楽に合わせたりすると、足が出やすくなる方がいます。ご家族が隣で同じリズムで数えるのも、立派なお手伝いです。
3. 転びにくい家にしておく
床に置いたものや、めくれやすいマット、段差は、つまずきの原因になります。よく通る場所を片づける、手すりをつけるなど、家の中を整えることもリハビリの一部です。手すりの設置などは、介護保険の住宅改修で相談できる場合があるので、ケアマネジャーに聞いてみてください。
続けるコツは「薬が効いている時間」と「毎日少し」
お薬が効いて体が動きやすい時間帯に体を動かすと、無理なく続けやすくなります。どの時間帯が動きやすいかを、日ごろから気にしておくとよいでしょう。
自転車にたとえると、こぐのをやめると止まりますが、ゆっくりでもこぎ続けていれば前に進みます。たくさんやる日と休む日をつくるより、短い時間でも毎日続けるほうが体は覚えていきます。
なお、急に動けなくなった、転んで頭を打った、いつもと様子が大きく違うといった場合は、すぐに医療機関に相談してください。
訪問鍼灸でお手伝いできること
訪問はり灸からーずでは、ご自宅に伺って、はり灸と手でのもみほぐし、体の動きの練習をお手伝いしています。パーキンソン病の方は、週2〜3回程度のご利用がひとつの目安です。こわばりやすい首・肩・背中・脚をゆるめたうえで、その日の体の状態に合わせて動きを確認します。
医療保険が使えるかどうかは、症状やかかりつけ医の同意によって変わります。まずはお電話かLINEで、今の状態をお聞かせください。効果や感じ方には個人差がありますが、お薬の治療やリハビリと並べて使える選択肢のひとつとして、知っておいていただけたらと思います。
「今日も少し動けた」を積み重ねる
朝、廊下を腕を振って歩く。夕方、ご家族と「いち、に」と声を合わせて椅子から立つ。そんな小さな「今日も動けた」が、暮らしを支える力になっていきます。
家でのリハビリをどう続けたらいいか迷ったら、一度ご相談ください。無料体験(所要 約40〜50分)では、ご家族の同席もおすすめしています。ご本人とご家族の毎日が、少しでも動きやすいものになりますように。
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